障害福祉サービスの対象とは

障害という言葉について

「障害」や「障害福祉」という言葉に強い抵抗感はありませんか?「児童福祉」だと抵抗ないのに、「障害」という言葉がつくと受け入れ難いという言葉をよく耳にします。その理由はなぜなのでしょうか。

その抵抗感から「障害福祉サービス」を受けることを断念してしまう事例もあります。「障害」は、下記に示しているように「本人が悪い」という捉え方でなく、「環境が悪い」という捉え方です。障害者差別解消法にもある「合理的配慮」という言葉ですが、「配慮」は「障害者」に特別与えられるものではなく、「働き方改革」にもあるように普遍的なものです。誰だって、その人による事情があり、個性があり、働き方もさまざまであるのは自然なことです。

身体障害・知的障害・精神障害(発達障害を含む)その他の心身の機能の障害があり、障害および社会的障壁によって継続的に日常生活や社会生活に相当な制限を受ける状態にある人。
[補説]「社会的障壁」とは、障害がある人にとって日常生活や社会生活を営む上で障壁となるような社会における事物・制度・慣行・観念その他一切のものをいう。

デジタル大辞泉より https://daijisen.jp/digital/

心身の機能に障害がある人で、大きくは身体、知的、精神(発達障害を含む)に分かれる。厚生労働省によると、身体障害者手帳は約525万人(昨年3月時点)、重度・中軽度の知的障害が対象の療育手帳は約94万人(同)、精神障害者保健福祉手帳は約80万人(3月時点)が所持している。障害の表記をめぐっては「障がい」とする動きが出る一方、「社会の側に問題があることを示すには『害』を使うほうがいい」「環境の障壁を意味する『碍(がい)』を用いるべきだ」とする考え方がある。

(2015-12-06 朝日新聞 朝刊 2社会)より https://www.asahi.com/


こんな病気にかかって不幸だと思うあなたに

「障害」という言葉の範囲は実に広く、先天性(生まれつき)の方もあれば、疾患や事故によって突然降りかかってきた場合もあるでしょう。「どうして私ばかり」「そんなわけない」など受け入れ難いのは当然かもしれません。ここで、刀根山病院さんの神経筋疾患の在宅ケアという患者様向け資料にある「こんな病気にかかって不幸だと思うあなたに」という文章から一部をご紹介します。

病気にかかって色々不自由であるとしても、人生を全うして、苦労は多かったけれども良い人生だったと思える生き方はあるはずです。逆説的な言い方ですが、「人は死ぬまでは生きなければならない」のです。それなら、不運を嘆き悲しんで時を過ごすよりも、できることや楽しみ、喜びを見出しながら生きていくことの方がよほど有意義なのではないでしょうか。

(略)

ところで、ある臨床心理士の先生が私に、「難病患者として生きるということは、ハリーポッターが魔法使いに成長していくようなものだ」と教えて下さいました。これまでマグル(ハリーポッターでは一般社会に住む普通の人々をマグルと呼びます)として生活していた皆様は、自分の持つ何か不思議な力(障害)に気付いて私達のもとを訪れられ、魔法使い(難病患者)であることをフクロウ便(医者)によって告げられます。マグルとして生活されていた皆様にとって、自分が魔法使いである事実はとても受入れがたいことかもしれません。しかし、皆様を待ち受ける困難(障害)に打ち勝って生きていくためには、魔法学校に入って友人(闘病仲間や支援してくれる人々)を見つけ、魔術(患者としての知識・生き方)を見につける必要があるのです。魔法使いの生き方は、マグルの世界では教えてくれません。


刀根山病院 患者様向け資料「神経筋疾患の在宅ケア」より
http://www.toneyama-hosp.jp/patient/forpatient/pdf/care2008-40.pdf

障害福祉サービスについて

障害福祉サービスを利用する選択肢も、もちろん利用しない選択肢もどちらも適切に選ぶことができるようにと思います。障害福祉サービスを利用されたい方は、市町村の窓口か相談支援事業所、あるいは利用を検討している事業所に直接相談してみてください。幸福になるために、活用できるものを把握しておきましょう。いざ、困った時にはどうすればいいのか分からないということのないように、準備しておくことは、どんな人にとっても有益です。

《「し」は「祉」の慣用音。》公的な配慮・サービスによって社会の成員が等しく受けることのできる充足や安心。幸福な生活環境を公的扶助よって作り出そうとすること。「公共福祉」「福祉事業」


デジタル大辞泉より https://daijisen.jp/digital/

障害福祉サービスの対象者とは

  • 身体に障害のある方(身体障害者手帳の交付を受けておられる方)
  • 知的障害のある方
  • 身体障害または知的障害のある児童
  • 精神障害(発達障害を含む)のある方
  • 難病患者等で一定の障害のある方
  • 精神科もしくは心療内科に継続して通っている方

そのほかサービスの内容によっては、支給対象者・要件等がある場合があります。手帳をお持ちでない場合も対象になる可能性があります。